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by le-moraliste
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フジモリ元大統領万歳

眠れないので、久しぶりに書いてみる。

何度迎えても楽しみな国政選挙がまたやってきた。しかも、各種調査で与党が大敗すると予想されているとくれば、否が応にも気分は高揚してくる。

私は今回自民党は負けてしかるべきだとは思わないけれど、もうこういうムードが完璧に作られている以上、それは仕方のないことだろう。むしろ、与党が参議院の過半数を割るという近年にはない貴重な出来事を目にすることができるというのは、想像するとそれだけで興奮してしまう。個人的には、かの郵政選挙のときよりも注目しているし、そうするべきだとも思うのである。

そしてもし与党が過半数割れに陥ったときに最も注目されるのが、国民新党の動向。久しぶりに亀ちゃん(亀井静香氏)の元気な姿を見られるかもしれない、と亀井ファンとしてはこの上ない状況だ。さらに――もっと興味深いのが、国民新党の立候補者であろう。

フジモリ元ペルー大統領、ペマ・ギャルポ、中村慶一郎、関口房朗・・・。最後の人はどうでもいいとして、人選のセンスがとても素晴らしい。どの政党よりもずば抜けてシブイと云える。

チリで軟禁中の身で国外どころか自宅から出られるのかどうかもわからない元大統領、日本国籍を持っていたんだと今回初めて知った一部で人気の高いギャルポ氏、もうその評論家人生を終えようとしているときにとびでてきた慶一郎氏。

特に、日本入国には多大な困難が予想される(むしろほぼ不可能なんじゃないかと思える)フジモリ氏に目をつけた国民新党の男気を、私は評価したい。そして、フジモリ氏が日本の国会で質問席に立つ姿を想像したい。

国家の最高機関であるにもかかわらずあまりに生ぬるい日本の政治に、テロリストとの武力衝突や麻薬組織との血みどろの戦いを指揮し、政情不安で混乱を極めた国のトップをつとめ、国際社会の酷薄さを肌で知っているフジモリ氏がなにをもたらしてくれるか。

紛れもない実績に裏づけされた氏の主張に、まともに応えられる日本の政治家は皆無であろう。氏は、大統領として頂点の栄光に浴し、急転直下、汚職疑惑によって祖国から追放され今や完全に没落した。栄光と挫折を最高レベルで経験したフジモリ氏の登院に、期待しない方がおかしいというものであろう。

実際に当選するかどうかは厳しいところがあるだろうが、こういう人材を日本人が受け入れるようになれば、政治のみならず様々な分野で日本社会の刺激になると思うのだが。それにしても、フジモリ氏立候補の報道を見て以来不安だったのだが、公示日を迎え無事、国民新党の正式な立候補者として列せられていることを確認して、本当にホッとしている。
by le-moraliste | 2007-07-13 02:51 | 独白