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by le-moraliste
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不法原因給付

【不法原因給付】

公序良俗に反する契約など、反倫理的理由で渡した物は、契約が履行されなくても返還を求めることができないとする民法の規定。給付物は相手のものになる。男性が愛人関係を結んだ女性のために家を建てて女性に贈ることは不法原因給付に当たり、男性はその後、女性に家の明け渡しを求めることはできないとする判例がある。
                    (『産経新聞』2008.6.11)
ヤミ金の高利貸付に対し、借り手が利息分のみならず元本分の損害賠償を請求できることを最高裁が判例で示した訴訟(2008.6.10判決)。

上記の例で云えば、愛人契約を結んだ男性は、家の明け渡しを求められないのは当然のこと、女性の側もこの「愛人契約」に基づく契約履行請求(例えば金銭の要求)はできない。それは、この「愛人契約」が公序良俗に反するため無効な契約となるからであり(民法90条)、「不法の原因」(この場合は、愛人契約)のために給付した者は、その給付した物の返還を請求できないと規定されているため(民法708条)である。

この愛人契約が無効であるからといって、既に授受された金銭等は返還すべき「不当利得」とはならない。法律上の原因がないのに他人の損失において利益を得ることを不当利得と云い、不当利得は(損失を受けている他人に)返還しなければならない(民法703条)とあるが、この利得は、公序良俗に反する愛人契約という「不法の原因」によるものであるからである。

≪参考≫
法律豆知識
  http://www5f.biglobe.ne.jp/~kitagawa/mame011.html

複雑な話だけど、つまりは、無効な契約を結んでしまったらいいことありませんということ。大変面白い法律だ。
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by le-moraliste | 2008-06-13 12:36 | メモ