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by le-moraliste
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日本で一番長い日の前の日――A級順位戦大盤解説会

A級順位戦――将棋界最高の名誉と誉れ高き名人位の挑戦者を争うこのリーグ戦は、ファンであればけして見逃せない対局。将棋を全く指さない私ではあるが、将棋界のファンであることについては人後に落ちないつもりであるからして、今年も佳境に入った順位戦から目が離せない。

過日、そのA級順位戦の8回戦が一斉に行なわれた。森内名人の挑戦者は一体誰になるのかが早くも決まりそうな状況で迎えたこの日、私は、仕事を休んでまで、東京将棋会館で行なわれる順位戦大盤解説会に参加してしまった。将棋の解説会に行くなんて初めてだったのだが。

昼過ぎに会館で整理券を受け取ってから一旦周辺をぶらついて、午後6時の開場に合わせて入場することに。初めて訪れた東京将棋会館の意外な狭さに驚きを隠せない。一般客が入ることのできるスペースとしては、1階と2階に売店と道場(及び研修室)しかなく、ここが日本の将棋の元締めだとはにわかに信じがたい。

解説会には渡辺竜王と屋敷九段が登場するけれども、運がよければもっと多くのプロ棋士を目撃できるかもしれないと期待していたら、午後会館に着いた早々、森内名人と島八段に遭遇。意表をつく名人の身体の大きさと、同じく意表をついた島八段の身体の小ささに言葉もでない。さらに、顔は見た覚えがあるなぁと動き回る姿を見て名前は思い出せなかったが帰宅後に確認したらその人は勝又五段であった。

2階の研修室ではすでに指導対局が行なわれており、いきなり渡辺竜王の姿が目に入った。あの若さですでに風格あり。他に安食女流と北尾女流も指導対局をしていた。残念ながら島井女流は体調不良のため、本日の指導対局をお休み。プロ棋士と将棋を指すことのできる指導対局のサービス度に改めて驚く。実は結構すごいことではないのか。

午後7時になって、いよいよ渡辺竜王と屋敷九段の解説会が開始。将棋がわからない私でも愉しめる、わかりやすくも高度な内容で、次々とそれぞれの対局内容を片付けていく。順位戦は通常、夜中1時くらいに対局が終わるため、まだまだこの時間では駒の進みが遅い。もちろん、今日は終局までここに居座るつもりである。

途中、休憩を何度かはさみつつ、解説会は滞りなく進んでいく。本日の眼目は、郷田九段と阿部八段、谷川九段と羽生三冠のそれぞれの対局。どちらも関西将棋会館での対局であったため、こちらはさほどの慌しさを感じさせない。おそらく、関西のほうではメディアの人とかが結構いたりするのだろう。けれど、解説会に参加する人たちの盛り上がりはここでも熱く感じられる。参加者はほとんど年配の人たちなのだが。

解説会には途中、ゲストとして何人かの棋士が訪れた。順不同だけど思い出せる限りでは、遠山四段、上野四段、佐藤天彦四段、千葉五段。たぶんこれで全部だと思う。アマヒコ四段の解説を聞くことができたのが予想外の収穫。ついに四段昇段を果たしたアマヒコ氏にこれからも期待している。

後で確認したところでは、東京将棋会館の棋士控室ではあの先崎八段(らしき姿)や千葉女流らも検討に参加していたようだ。先ちゃんには少しでも会いたかったと悔やまれる。対局終了後に対局者が解説会にひょっこり登場してくれるかもと期待もしていたが、それはなかった。

順位戦のほうは、郷田九段が勝ち、谷川九段が負けたので、早くも名人挑戦者が決定した。郷田九段がはたして森内名人にどう立ち向かうのか注目である。

解説会については、やはり渡辺竜王の解説が面白かった。話もなかなか上手い。屋敷九段は控えめに、竜王をたてているような姿勢であった。人柄がよさそうだ。手順の速い進行についていけないこと多々あったけれど、素人でも愉しめる、見所豊富な解説会であった。

最後の対局が終わったのが午前1時半頃。それに合わせて、解説会も終了。帰宅は午前2時半であった。
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by le-moraliste | 2007-02-04 07:00 | メモ