総裁選からロシア人の癖まで
2005年 08月 08日
総選挙が決まったわけだが、それはさて置きいくつかの名言・珍事。
①否決なら解散と云う小泉首相の強気と自信について。(『産経新聞』8月6日付)
もちろん、自民が敗北するのは国民が民営化に反対だからではない。社民党票の民主党への移動、鈴木宗男新党の誕生、創価学会の支持を失った法案゛反対派″と自民執行部が擁立する候補の共倒れ、自民党内の権力抗争(これが今回の本質)への嫌気、等々によるものだ。小泉首相の云う郵政民営化の必要性は多少事情を知る人々には認識されているので、純粋な選挙であれば首相の勝利が確実なはずであるが、国民の少なからぬ部分が゛反対派″の主張する「地方の郵便局がなくなってしまう」という詭弁に影響を受けてもいるので、この点からしても首相側は不利だ。゛反対派″や民主党へ票が流れてしまうだろうから。まさしく、「偉大なる誤解」だと云っていいだろう。
ついでに云えば、大差で否決すれば首相は解散発言を撤回するだろうとの反対派の読みもまた、「偉大なる誤解」に他ならなかったわけだが。
②今年4月の補選で初当選した秋葉賢也議員(宮城2区)は、総選挙となればわずか3ヶ月で失職となるが、本人は解散を歓迎。曰く。
③旧ソ連軍が大東亜戦争末期に満州へ侵攻したときに起きた、とある事件。(『産経新聞』8月7日付)
①否決なら解散と云う小泉首相の強気と自信について。(『産経新聞』8月6日付)
「偉大なる誤解」(加藤紘一自民党元幹事長)現状のまま総選挙となれば、(安倍晋三総裁で臨まないかぎり)自民分裂ということからして自民党の敗北は決定的なので、確かに「解散で郵政民営化の是非を国民に問う」と決断した首相の判断は「偉大なる誤解」に基づくものかもしれない。
もちろん、自民が敗北するのは国民が民営化に反対だからではない。社民党票の民主党への移動、鈴木宗男新党の誕生、創価学会の支持を失った法案゛反対派″と自民執行部が擁立する候補の共倒れ、自民党内の権力抗争(これが今回の本質)への嫌気、等々によるものだ。小泉首相の云う郵政民営化の必要性は多少事情を知る人々には認識されているので、純粋な選挙であれば首相の勝利が確実なはずであるが、国民の少なからぬ部分が゛反対派″の主張する「地方の郵便局がなくなってしまう」という詭弁に影響を受けてもいるので、この点からしても首相側は不利だ。゛反対派″や民主党へ票が流れてしまうだろうから。まさしく、「偉大なる誤解」だと云っていいだろう。
ついでに云えば、大差で否決すれば首相は解散発言を撤回するだろうとの反対派の読みもまた、「偉大なる誤解」に他ならなかったわけだが。
②今年4月の補選で初当選した秋葉賢也議員(宮城2区)は、総選挙となればわずか3ヶ月で失職となるが、本人は解散を歓迎。曰く。
「わずか半年で当選2回のチャンスでもある。なんせ当選回数が重要な世界だから」こう素直に語る秋葉氏も面白いが、自民党内では未だ当選回数が重要視されるのは事実。もっとも、落選しては元も子もないので――当選1回で浪人になるか当選2回を勝ち得るか、あまりに危険な賭け――、健闘を祈るばかりである。
③旧ソ連軍が大東亜戦争末期に満州へ侵攻したときに起きた、とある事件。(『産経新聞』8月7日付)
満州東部の牡丹江では、ソ連軍爆撃機が関東軍と誤認して自軍を空爆、ソ連兵200人以上が死傷したことも、ロシア学者の調査で最近判明した。パイロットがウォッカで酔っ払っていたという。ロシア人のロシア人たるゆえんが語られる逸話。軍事作戦にも酒は欠かせません。
by le-moraliste
| 2005-08-08 20:56
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